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続伸〔NY金〕(17日)

2012年10月18日

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、欧州債務問題をめぐる懸念後退に伴うドル安・ユーロ高を背景に、続伸した。中心限月12月物は前日終値比6.70ドル高の1オンス=1753.00ドルで取引を終了。電子取引のレンジは1744.00~1755.00ドルだった。
 前日、米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペイン国債の格付け引き下げを見送り、据え置きを決定したことから欧州債務問題をめぐる先行き懸念が一段と後退し、外国為替市場ではユーロ高・ドル安が進行。ドル建て商品の金に割安感が生じ、相場は買い優勢となった。
 立会取引では一時マイナス圏に沈む場面もあった。米商務省がこの日発表した9月の住宅着工件数は87万2000戸(年換算)と前月から15.0%増加し、先行指標とされる住宅着工許可件数も同11.6%増加。米住宅市場の先行きに楽観的な見方が台頭したことから、追加金融緩和の継続期待が後退し、金の売りにつながった。
 しかし、売り一巡後は再びドル安の支援を受けた買いが活発化。安値拾いやショートカバーの買いも入り、相場は一段高となった。
 金塊現物相場は午後2時14分現在、6.35ドル高の1751.35ドル。(了)
[時事通信社]
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