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続落=1カ月半ぶり安値〔NY金〕(19日)

2012年10月20日

 【ニューヨーク時事】週末19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロのドル高を嫌気した売りなどに押され、続落した。中心限月の12月物は、前日終値比20.70ドル安の1オンス=1724.00ドルで終了。これは終値ベースでは9月6日(1705.60ドル)以来、約1カ月半ぶりの安値水準。
 この日まで開かれた欧州連合(EU)首脳会議では、スペインやギリシャなどの債務対策について具体的な進展がなかった。これを受けて、欧州債務不安が広がり、ユーロ売り・ドル買いが進んだ。このため、ドル建てで取引される金塊などの商品の割高感につながり、相場は売り込まれた。
 また、テクニカル要因からの売りも相場を押し下げた。このところ金相場は上値が重く、地合いが徐々に悪化。手じまい売りにつながったもようだ。量的緩和第3弾(QE3)の影響を見込んだ買いも一服し、利益確定の売りから今後に一段安を見込む市場参加者も多い。
 アイアンビームの貴金属アナリスト、ショーン・ラスク氏は「長期的にはそれほどのダメージはないが、短期的には一段安の可能性が高い。1709~1710ドルの水準を下回って終了すれば、1688ドル程度までの下落を見込んでいる。週明けの米株式やドルの動向を注視したい」との声が聞かれた。
 金塊現物相場は午後1時43分現在、21.925ドル安の1722.050ドル。(了)
[時事通信社]
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