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反落=1カ月半ぶり安値〔NY金〕(23日)

2012年10月24日

 【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を背景に売られ、反落した。中心限月の12月物は、前日終値比16.90ドル安の1オンス=1709.40ドルで終了。これは終値ベースでは9月6日(1705.60ドル)以来、1カ月半ぶりの安値。
 格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは前日、スペインの5自治州を格下げした。これを受けて、欧州債務不安が再燃したことから、ユーロ売り・ドル買いが活発化。このため、ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じ、売りにさらされた。
 また、低調な米企業業績を受けて一部にデフレ不安も浮上。さらに投機筋の売りも加わり、重しとなった。
 シティグループ・シカゴの先物アナリスト、スターリング・スミス氏は「下落に弾みがついたようだ。1625ドルの水準まで下落する可能性がある。1800ドルの水準を破れなかった後に追随買いも見られなかったことから、テクニカルな売りも相場を引き続き圧迫した。市場参加者の多くは、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では何も起こらないと予想している」と述べた。
 金塊現物相場は午後1時56分現在、17.025ドル安の1709.075ドル。(了)
[時事通信社]
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