一段安=一時1700ドル割れ〔NY金〕(24日)
2012年10月25日
【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、原油相場の急落やドル高などを受けて一段安となり、電子取引で一時1オンス=1698.90ドルと、9月上旬以来1カ月半ぶりに1700ドルを割り込んだ。中心限月の12月物は前日終値比7.80ドル安の1701.60ドルで取引を終えた。
商品市場ではこの日、米原油在庫の大幅増を嫌気した原油売りが加速し、つれて金塊など他の商品相場にも売り地合いが波及した。加えて、外為市場でドル高地合いとなったことも、ドル建てで取引される金塊相場の圧迫材料となったもよう。
また、市場でインフレ懸念が緩和傾向にあることも弱材料。この日市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明待ちとなっていたものの、金融当局が当初予定より早めに低金利政策を終了する方針に転換するのではないかとの思惑が浮上していたほか、世界経済の低迷を受けてデフレ懸念が広がっていた。また、ドイツを訪問したドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が、国債買い入れによるインフレ懸念を改めて否定したことなども、インフレヘッジとしての金塊の地合いを弱めた。
金相場は引け後の電子取引で、FOMC声明を受けて上下10ドル程度乱高下したが、最終的な水準には大きな変化はなかった。
金塊現物相場は午後1時58分現在、9.775ドル安の1699.300ドル。(了)
[時事通信社]
商品市場ではこの日、米原油在庫の大幅増を嫌気した原油売りが加速し、つれて金塊など他の商品相場にも売り地合いが波及した。加えて、外為市場でドル高地合いとなったことも、ドル建てで取引される金塊相場の圧迫材料となったもよう。
また、市場でインフレ懸念が緩和傾向にあることも弱材料。この日市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明待ちとなっていたものの、金融当局が当初予定より早めに低金利政策を終了する方針に転換するのではないかとの思惑が浮上していたほか、世界経済の低迷を受けてデフレ懸念が広がっていた。また、ドイツを訪問したドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が、国債買い入れによるインフレ懸念を改めて否定したことなども、インフレヘッジとしての金塊の地合いを弱めた。
金相場は引け後の電子取引で、FOMC声明を受けて上下10ドル程度乱高下したが、最終的な水準には大きな変化はなかった。
金塊現物相場は午後1時58分現在、9.775ドル安の1699.300ドル。(了)
[時事通信社]
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