原油、小幅続伸〔NY石油〕(26日)
2012年10月27日
【ニューヨーク時事】週末26日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、市場予想を上回った米実質GDP(国内総生産)やドルの軟化を背景に、小幅続伸して取引を終えた。米国産標準油種WTIの中心限月12月物は、前日終値比0.23ドル高の1バレル=86.28ドルで終了。1月物は0.20ドル高の86.80ドルで引けた。
原油相場は、時間外取引中に大きく下げ、一時85ドル割れ寸前に迫ったものの、その後はまずまずの内容となった米実質GDPを眺め、値を戻した。
米商務省によると、第3四半期の実質GDPの速報値は前期比2.0%増と、1.9%増との市場予想(ロイター通信調べ)をわずかに上回った。個人消費や住宅投資が拡大した一方、設備投資は1.3%減と6四半期ぶりにマイナスに転じ、米経済の先行き懸念を残す内容となった。このため、原油相場は指標発表後に上伸したものの、前日終値を挟み売り買いが交錯し、小幅なプラス圏で取引を終えた。
また、外為市場でドルの対ユーロ相場が上伸幅を削ったため、原油相場の割高感が緩和された。さらに、カリブ海を移動中のハリケーン「サンディ」が、米東海岸沿いに北上し、沿岸の生産・消費活動に影響が出るとの思惑が、原油の売り買い交錯の一因となった。
▽ガソリン=続伸。中心限月の11月物は2.27セント高の1ガロン=269.91セントで引けた。
▽ヒーティングオイル=続伸。11月物は3.57セント高の1ガロン=309.78セントで終了した。(了)
[時事通信社]
原油相場は、時間外取引中に大きく下げ、一時85ドル割れ寸前に迫ったものの、その後はまずまずの内容となった米実質GDPを眺め、値を戻した。
米商務省によると、第3四半期の実質GDPの速報値は前期比2.0%増と、1.9%増との市場予想(ロイター通信調べ)をわずかに上回った。個人消費や住宅投資が拡大した一方、設備投資は1.3%減と6四半期ぶりにマイナスに転じ、米経済の先行き懸念を残す内容となった。このため、原油相場は指標発表後に上伸したものの、前日終値を挟み売り買いが交錯し、小幅なプラス圏で取引を終えた。
また、外為市場でドルの対ユーロ相場が上伸幅を削ったため、原油相場の割高感が緩和された。さらに、カリブ海を移動中のハリケーン「サンディ」が、米東海岸沿いに北上し、沿岸の生産・消費活動に影響が出るとの思惑が、原油の売り買い交錯の一因となった。
▽ガソリン=続伸。中心限月の11月物は2.27セント高の1ガロン=269.91セントで引けた。
▽ヒーティングオイル=続伸。11月物は3.57セント高の1ガロン=309.78セントで終了した。(了)
[時事通信社]
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