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雇用統計響き急落=2カ月ぶり安値で終了〔NY金〕(2日)

2012年11月03日

 【ニューヨーク時事】週末2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、雇用などの指標改善を受け、米国の追加緩和期待が萎んで急落した。中心限月12月物は前日比40.30ドル安の1オンス=1675.20ドルと、8月30日以来約2カ月ぶりの安値で終了。電子取引のレンジは、1674.80~1717.20ドルだった。
 米労働省が早朝発表した10月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月比17万1000人増加。伸びは市場予測を大きく上回ったほか、8、9月の実績もそれぞれ上方修正された。その後発表された9月の米製造業受注も前月比4.8%増と堅調で、景気が回復軌道に乗りつつあるとの見方が拡大する中、市場では来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融当局が一段の緩和措置を見送る可能性が強まったとの見方が拡大した。
 また、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが優勢となり、ドル建て商品の割高感も金塊の圧迫要因。相場は1700ドルの節目近辺に設定されたストップロスの売りを巻き込み、急ピッチで下落した。
 金塊現物相場は午後1時50分現在、38.850ドル安の1677.325ドル。(了)
[時事通信社]
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