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反発〔NY金〕(8日)

2012年11月09日

 【ニューヨーク時事】8日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金融緩和の長期継続期待や安全資産としての買いが強まり、反発した。中心限月の12月物は、前日終値比12.00ドル高の1オンス=1726.00ドルと10月下旬以来2週間半ぶりの高値で取引を終了した。
 金相場は朝方から強含みで推移。前日にオバマ米大統領が再選されたことを受け、超低金利政策が長期化するとの思惑から、インフレヘッジとして買い進まれた。また、米国の「財政の崖」に対する懸念を背景に、金相場は安全資産へとしての魅力も増した。さらに、ヒンズー教の新年祭「ディワリ」を控え、アジア市場の現物需要に伴う買いが活発だったことも、相場の支援材料。
 ただ、スペインが年内に財政支援を要請しないとの一部報道やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が金利据え置き決定後の会見で、ユーロ圏の景気回復の勢いは依然弱いと言及。このため、外為市場はユーロ安・ドル高基調で推移し、ドル建ての金相場は相対的な割高感から圧迫された。
 金塊現物相場は午後1時43分現在、14.155ドル高の1728.400ドル。(了)
[時事通信社]
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