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反落〔NY金〕(15日)

2012年11月16日

 【ニューヨーク時事】15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、需要減退懸念などを背景に売られ、反落した。中心限月の12月物は、前日終値比16.30ドル安の1オンス=1713.80ドルで取引を終了。
 国際的な産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は15日、中国や欧州の景気減速を背景に、2012年の第3四半期の世界の金需要が前年同期比11%減少したと発表した。これを受けて、需要の見通しに悲観的な見方が広がり、売りが先行した。また、テクニカルな売りも相場を押し下げたとの見方があった。
 ただ、米国の「財政の崖」や、中東情勢の悪化が意識される中、安全資産としての金塊を購入する動きもあり、相場は1710ドル付近で下げ渋った。
 朝方発表された米新規失業保険申請件数や11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数などが大幅に悪化したものの、相場の反応は限定的だった。
 アイアン・ビームの貴金属アナリスト、ショーン・ラスク氏は「WGCのレポートで中国の金需要が8%減となったことが響いた。また、前日の地政学的リスクの高まりを受けた追随買いの勢いがあまりなかったことで、参加者の失望を誘ったようだ」と指摘。同氏はその上で、「1700ドルを割り込むことは予想していない」と述べた。
 金塊現物相場は午後1時52分現在、15.60ドル安の1715.15ドル。(了)
[時事通信社]
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