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今月の特集 商品先物ウォッチ!

もみ合い〔NY金〕(16日)

2012年11月17日

 【ニューヨーク時事】週末16日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米国の「財政の崖」問題をめぐる協議の行方に神経質な商いとなり、終日方向感なくもみ合った。中心限月12月物は前日終値比0.90ドル高の1オンス=1714.70ドルで終了。電子取引のレンジは、1705.60~1717.20ドル。
 オバマ米大統領はこの日、急激な緊縮財政で経済への悪影響が懸念される「財政の崖」回避に向け、与野党幹部と初めて協議した。協議を終えた民主、共和両党の幹部はともにクリスマス前の合意を目指す意向を明らかにしたが、富裕層の実質増税などをめぐる意見対立を懸念する向きは多く、全般に売り買いに慎重な姿勢が目立った。
 また、この日は中東の地政学的リスクを意識した買いが相場を下支え。14日にパレスチナ自治区ガザで大規模な空爆を行ったイスラエル軍は、この日まで3日連続で攻撃を続行。一方、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスも報復姿勢を強めており、一帯での紛争激化が懸念されている。
 このほか、早朝発表された10月の米鉱工業生産指数は前月比0.4%減、設備稼働率も0.4%ポイント低下したが、米東部に襲来したハリケーンに伴う一時的な生産活動の停止が響いたとの見方から、相場の反応は薄かった。
 金塊現物相場は午後1時54分現在、0.30ドル安の1714.85ドル。(了)
[時事通信社]
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