続伸=1カ月ぶりの高値〔NY金〕(19日)
2012年11月20日
【ニューヨーク時事】週明け19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米国の「財政の崖」問題打開への期待やユーロ高・ドル安を受け、続伸した。中心限月の12月物は、前週末終値比19.70ドル高の1オンス=1734.40ドルと10月18日以来1カ月ぶりの高値で取引を終了した。
16日に行われたオバマ米大統領と与野党幹部による「財政の崖」をめぐる協議を受け、年内の一定の合意に達するとの期待感が浮上。急激な増税と歳出削減によるデフレ圧力に対する懸念が後退した。また、翌日から開始されるユーロ圏財務相会合でギリシャへ300億ユーロ超の支援融資が承認されるとの見方が強まり、投資家心理が改善。米株価や原油市場をはじめとする商品市場が上昇し、金相場もこれらに連動する形で急伸した。
一連の好材料を背景に外為市場では対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感からも買われた。
さらに、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ各地を6日連続で攻撃し、地上侵攻への懸念が強まるなど、中東情勢が緊迫化。地政学的リスクへの高まりも金相場を下支えし、そのまま高値圏で取引を終えた。
金塊現物相場は午後1時56分現在、19.80ドル高の1734.65ドル。(了)
[時事通信社]
16日に行われたオバマ米大統領と与野党幹部による「財政の崖」をめぐる協議を受け、年内の一定の合意に達するとの期待感が浮上。急激な増税と歳出削減によるデフレ圧力に対する懸念が後退した。また、翌日から開始されるユーロ圏財務相会合でギリシャへ300億ユーロ超の支援融資が承認されるとの見方が強まり、投資家心理が改善。米株価や原油市場をはじめとする商品市場が上昇し、金相場もこれらに連動する形で急伸した。
一連の好材料を背景に外為市場では対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感からも買われた。
さらに、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ各地を6日連続で攻撃し、地上侵攻への懸念が強まるなど、中東情勢が緊迫化。地政学的リスクへの高まりも金相場を下支えし、そのまま高値圏で取引を終えた。
金塊現物相場は午後1時56分現在、19.80ドル高の1734.65ドル。(了)
[時事通信社]
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