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反落〔NY金〕(20日)

2012年11月21日

 【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、イスラエルとパレスチナ間の停戦交渉が進展するとの見方が広がる中で売られ、反落した。中心限月の12月物は、前日終値比10.80ドル安の1オンス=1723.60ドルで取引を終了した。
 イスラエルとパレスチナ間の軍事衝突の終息に向け、仲介役のエジプトのモルシ大統領は「ガザ攻撃は20日に終わるだろう」との見通しを示した。また、クリントン国務長官が20日からイスラエル、エジプトなどを訪問する予定となった。これを受けて、停戦への期待が高まり、これまで安全資産として買われてきた金を売りに出す動きが増えた。
 また、前日の上伸の反動から値固め局面となり、売りが出やすかったとの見方があった。 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は同日ニューヨークで講演し、「財政の崖」が回避されなければ「経済回復にとって重大な脅威となる」と警告。これを受けて、急激な増税と歳出削減によるデフレ懸念が強まり、金塊の下押し圧力となった。
 金塊現物相場は午後2時03分現在、9.30ドル安の1725.35ドル。(了)
[時事通信社]
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