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小反発〔NY金〕(21日)

2012年11月22日

 【ニューヨーク時事】21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、緊張状態が続く中東情勢をにらんでやや買いが優勢となり、中心限月12月物は前日終値比4.60ドル高の1オンス=1728.20ドルと小反発した。電子取引のレンジは、1718.40~1732.00ドル。
 高く寄り付いたが、朝方は軟調な相場展開。ユーロ圏財務相らは前日の臨時会合で対ギリシャ融資の再開をめぐり長時間協議したものの、結局合意に至らず結論を再び持ち越した。また、国際通貨基金(IMF)がまとめた金融統計で、ブラジルなどの中央銀行が10月に金保有高を増やしたと報告したことも重しとなって売りが先行した。
 その後は、イスラエル中部の商業都市テルアビブで起きたバス爆発事件を手掛かりに、次第に買い戻しの動きが拡大。米東部時間午後0時半ごろには、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの停戦が成立したと発表されたが、依然として先行き不透明感が強いとの見方を追い風にこの日の高値を付けるなど、終日方向感に乏しい値動きとなった。
 金塊現物相場は午後1時49分現在、3.895ドル高の1729.245ドル。(了)
[時事通信社]
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