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3日続落〔NY金〕(28日)

2012年11月29日

 【ニューヨーク時事】28日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、立会取引開始と同時に急落したことが響き、3日続落して取引を終えた。中心限月12月物は、前日終値比25.80ドル安の1オンス=1716.50ドルで取引を終了。電子取引のレンジは1705.5.0~1743.10ドルだった。
 金塊相場は寄り付き直後に約25ドル急落した。1735ドル近辺で始まった直後に大口の売り注文が入り、節目の1730ドルを割り込んだ。このため、自動注文のストップロスの売りも巻き込み、金塊相場は急速に値を消した。きっかけに関しては12月きりの買いポジションを抱えた投資家の手じまい売りとの見方も出た。また、前日に1700ドル近辺で大量のプットオプションの購入があったことや、朝方の外為相場がドル高・ユーロ安だったことも地合いを弱めたとみられている。
 米国の「財政の崖」問題に進展が見られないことも先物相場を圧迫した。年末年始に減税失効と自動歳出削減が重なるため米経済の失速が懸念される中、与野党の協議が難航しており、デフレ不安がインフレヘッジとしての金塊相場の魅力を減退させた。金塊相場は電子取引で一時1705.50ドルと、約2週間ぶりの安値まで値を落とした。
 ただ、後半にかけてユーロが値を戻しドルが下落したため、金塊もこの日の安値から一部値を戻した。
 金塊現物相場は午後1時40分現在、25.825ドル安の1717.950ドルで推移している。(了)
[時事通信社]
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