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手じまい売りに急反落〔NY金〕(4日)

2012年12月5日

 【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、手じまい売りなどに押されて急反落した。中心限月2月物は前日終値比25.30ドル安の1オンス=1695.80ドルと、11月5日以来約1カ月ぶりの安値で終了。取引のレンジは、1692.60~1719.20ドルだった。
 高値引けした前日から一転して地合いが悪化したことについて、キトコの上級アナリスト、ジョン・ナドラー氏は、「米財政運営をめぐる与野党間の意見対立を眺め、商品先物の大半が値下がりしたことが金塊を下押しした要因のひとつ」と指摘。野党共和党は前日、オバマ大統領への書簡で独自の財政赤字削減案を提示したが、ホワイトハウスの報道官は「バランスが取れていない」としてこれを一蹴。また、大統領もこの日改めて富裕層増税の必要性を訴える発言を繰り返した。
 このほか、ヒンズー教の新年祭「ディワリ」後、世界最大の金輸入国インドで需要が伸び悩んでいることも相場の弱材料。ナドラー氏によると、通貨ルピー安の進行で金購入価格に割高感が浮上する中、同国では今年に入って中古宝飾品などのリサイクルが急増しているという。
 金塊現物相場は午後1時42分現在、23.200ドル安の1695.295ドル。(了)
[時事通信社]
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