小幅続伸=一時1カ月ぶり安値〔NY金〕(7日)
2012年12月8日
【ニューヨーク時事】週末7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、堅調な米雇用統計をきっかけに売り込まれたものの、その後は持ちなおし、小幅続伸した。中心限月2月物は、前日終値比3.70ドル高の1オンス=1705.50ドルで終了した。
米労働省が発表した11月の雇用統計では、非農業部門就業者数が14万6000人増となったほか、失業率も7.7%に低下した。これを受けて、米景気先行き懸念が後退し、安全資産としての金を手放す動きにつながった。金相場は朝方、電子取引で一時1684.10ドルと約1カ月ぶりの安値を付ける場面があった。
ただ、午後にかけては米国の「財政の崖」をめぐる協議の先行きが不透明となる中、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、積極的な売りが手控えられた。また、米追加金融緩和が今後も継続されるとの観測や、ファンド筋のショートカバーも相場を支えたという。
アイアン・ビームの貴金属・商品アナリスト、ショーン・ラスク氏は「非農業部門就業者数の増加幅は確かに市場予想よりも良かった。しかし、内容を細かく見ていくとあまり良い内容ではないとの見方もあり、買い戻されたようだ」と述べた。
金塊現物相場は午後2時18分現在、3.115ドル高の1702.645ドル。(了)
[時事通信社]
米労働省が発表した11月の雇用統計では、非農業部門就業者数が14万6000人増となったほか、失業率も7.7%に低下した。これを受けて、米景気先行き懸念が後退し、安全資産としての金を手放す動きにつながった。金相場は朝方、電子取引で一時1684.10ドルと約1カ月ぶりの安値を付ける場面があった。
ただ、午後にかけては米国の「財政の崖」をめぐる協議の先行きが不透明となる中、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ、積極的な売りが手控えられた。また、米追加金融緩和が今後も継続されるとの観測や、ファンド筋のショートカバーも相場を支えたという。
アイアン・ビームの貴金属・商品アナリスト、ショーン・ラスク氏は「非農業部門就業者数の増加幅は確かに市場予想よりも良かった。しかし、内容を細かく見ていくとあまり良い内容ではないとの見方もあり、買い戻されたようだ」と述べた。
金塊現物相場は午後2時18分現在、3.115ドル高の1702.645ドル。(了)
[時事通信社]
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