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原油、4日続落〔NY石油〕(7日)

2012年12月8日

 【ニューヨーク時事】週末7日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ドル高や国内外の景気不安を背景に、4営業日続落した。米国産標準油種WTIの1月物は、前日終値比0.33ドル安の1バレル=85.93ドルで取引を終えた。2月物は0.35ドル安の86.50ドルで引けた。
 朝方の原油相場は堅調に推移。米労働省が朝方発表した11月の雇用統計では景気動向を反映する非農業部門の就業者は前月比14万6000人増と、前月から改善したほか市場予想(ロイター調べ)の9万3000人増を大幅に上回った。失業率も7.7%と2008年12月以来4年ぶりの水準に低下し、市場予想(同)の7.9%を下回った。米雇用の回復ペースが確認された内容だったことを好感し、原油相場は一時的に急伸した。
 しかし、外為市場では対ユーロでドル高が進行。このため、ドル建ての原油相場は相対的な割高感から売り圧力が強まった。また、ドイツ連邦銀行が2013年の同国成長見通しを下方修正するなど欧州不安が根強いほか、米国の「財政の崖」問題をめぐる先行き不透明感も相場を圧迫した。ロイター・米ミシガン大学が発表した12月の消費者景況感指数が74.5と前月から低下したことも下押し材料となり、マイナス圏で取引を終えた。
 ▽ガソリン=6営業日ぶりに反発。中心限月の1月物は0.05セント高の1ガロン=259.74セントで引けた。
 ▽ヒーティングオイル=5営業日続落。1月物は2.79セント安の1ガロン=291.53セントで終了した。(了)
[時事通信社]
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