4カ月ぶり安値で終了〔NY金〕(20日)
2012年12月21日
【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米国指標の改善をきっかけに金融緩和の長期化期待がしぼみ、中心限月2月物は前日終値比21.80ドル安の1オンス=1645.90ドルと急落した。これは中心限月の終値としては、約4カ月ぶりの安値水準。電子取引のレンジは、1636.00~1672.80ドルだった。
この日は早朝から景気指標の発表が目白押し。このうち、今年第3四半期の米実質GDP(国内総生産)伸び率が前期比3.1%と改定値の2.7%から大幅に上向き改定され、米連邦準備制度理事会(FRB)による長期の緩和期待が萎縮。発表を境に、前日引値近辺を推移していた相場は一気に10ドル超下落した。
取引開始後も、11月の米中古住宅販売が3年ぶりの高水準を回復したことなどから売りに歯止めが掛からず、相場はストップロスの売りを巻き込みながらじりじりと下げ幅を拡大。翌週はクリスマス休暇入りする市場参加者が多いとあって、金塊から他の商品へ持ち高を移す年末調整の商いも目立った。このほか、「財政の崖」問題をめぐるオバマ大統領と野党共和党の協議の行き詰まりを眺め、投資意欲が鈍った側面もあったもよう
金塊現物相場は午後1時57分現在、22.600ドル安の1645.895ドル。(了)
[時事通信社]
この日は早朝から景気指標の発表が目白押し。このうち、今年第3四半期の米実質GDP(国内総生産)伸び率が前期比3.1%と改定値の2.7%から大幅に上向き改定され、米連邦準備制度理事会(FRB)による長期の緩和期待が萎縮。発表を境に、前日引値近辺を推移していた相場は一気に10ドル超下落した。
取引開始後も、11月の米中古住宅販売が3年ぶりの高水準を回復したことなどから売りに歯止めが掛からず、相場はストップロスの売りを巻き込みながらじりじりと下げ幅を拡大。翌週はクリスマス休暇入りする市場参加者が多いとあって、金塊から他の商品へ持ち高を移す年末調整の商いも目立った。このほか、「財政の崖」問題をめぐるオバマ大統領と野党共和党の協議の行き詰まりを眺め、投資意欲が鈍った側面もあったもよう
金塊現物相場は午後1時57分現在、22.600ドル安の1645.895ドル。(了)
[時事通信社]
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