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今月の特集 商品先物ウォッチ!

4日ぶり反発〔NY金〕(21日)

2012年12月22日

 【ニューヨーク時事】週末21日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米国の「財政の崖」問題の先行きに不透明感が強まる中、利益確定目的の買い戻しや安値拾いの買いに押し上げられて、4日ぶりに反発した。中心限月2月物は前日終値比14.20ドル高の1オンス=1660.10ドルで取引を終了。電子取引のレンジは、1636.30~1660.50ドルだった。
 この日は他の市場が米財政協議の混迷を嫌気して軒並み下落する中、「安全資産」とされる金はしっかりで推移した。共和党のベイナー下院議長は前夜、「財政の崖」回避策として提示した年収100万ドル以下の世帯に対する減税延長案で党内の十分な支持を得ることができず、採決を断念。オバマ大統領との対立に加えて共和党内部でも意見の食い違いが露呈したことから、クリスマスまでに合意に達しないのではないかとの不安が高まり、米株式などの大幅下落につながった。これを受けたリスク回避の動きに加え、クリスマス休暇前の週末要因もあり、利益を確定しようとの投資家の思惑から金が買われた。また、連日の下落の反動で安値拾いの買いが入ったことも、相場の上昇を支えたもよう。
 金塊現物相場は午後1時49分現在、11.205ドル高の1657.10ドル。(了)
[時事通信社]
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