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反発〔NY金〕(10日)

2013年1月11日

 【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、反発した。中心限月の2月物は、前日終値比22.50ドル高の1オンス=1678.00ドルで終了した。
 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の会見を受け、ECBの利下げ観測が後退したことから、対ユーロでドルが売り込まれた。このため、ドル建てで取引される金塊などの商品に割安感が生じ、相場の買いを誘った。
 一方で、12月の堅調な中国の貿易統計を背景に、同国の景気先行き懸念が後退したため、貴金属が買われたと指摘する声もあった。アイアン・ビームの貴金属アナリスト、ショーン・ラスク氏は「この日は中国の貿易統計をきっかけに貴金属の需要見通しが改善し、買いが入った。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表以降、金は売られ過ぎの水準だった」と述べた。
 同氏はその上で上値抵抗線は1687、1695ドル付近の水準にあり、この水準を抜ければ大きく上伸する可能性があると述べた。
 金塊現物相場は午後2時50分現在、20.700ドル高の1676.275ドル。(了)
[時事通信社]
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