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　　【ニューヨーク時事】週末１日午前のニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物相場は、中国の景況感指数の低下や石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）の原油生産増加などを受けた売りに続落している。米国産標準油種ＷＴＩの中心限月４月物は午前１０時１５分現在、前日終値比１．２５ドル（１．３６％）安の９０．８０ドルで推移している。
　中国物流購買連合会がこの日発表した２月の製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）は前月比０．３ポイント低下の５０．１と２カ月連続で落ち込んだ。エネルギー消費大国の景気回復の鈍さが鮮明となったことをきっかけに売りが加速。また、２月のＯＰＥＣの原油生産が２０１２年１０月以来４カ月ぶりに増加したとの報も嫌気された。
　このほか、外為相場でドルが対ユーロで堅調に推移していることも原油相場の割高感につながり圧迫材料となっている。このため、早朝の電子取引で一時９０．４４ドルまで下落した。
　一方、２月の米サプライ管理協会（ＩＳＭ）製造業景況指数は５４．２と市場予想（５２．５＝ロイター通信調べ）を上回る水準に改善したが、相場への反応は限られた。（了）
［時事通信社］