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今月の特集 商品先物ウォッチ!

ほぼ横ばい〔NY金〕(4日)

2013年3月5日

   【ニューヨーク時事】週明け4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、新規材料難で方向感に欠ける中、安値拾いの買いやドル高・ユーロ安などを背景とする売りが交錯し、前週末終値比横ばい水準で取引を終えた。中心限月の4月物は、0.10ドル高の1オンス=1572.40ドルで取引を終了した。
 朝方の金相場は強含みで推移。最近の下落を受けた安値拾いの買いや買い戻しが目立った。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長が講演で、現段階で量的緩和の縮小は必要ないとの見方を示したことも、金相場を下支えした。さらに、オバマ米大統領は前週末1日に強制歳出削減を発動する大統領令に署名。このため、米経済に打撃を与えるとの懸念から、安全資産としての金が買われた面もあった。
 ただ、外為市場はユーロ安・ドル高基調で推移し、ドル建ての金相場は相対的な割高感から売り圧力が強まった。世界最大の金ETF(上場投資信託)、SPDRゴールド・トラストから引き続き資金が流出していることも響き、上値は限定的だった。
 週央に予定されている欧州中央銀行(ECB)定例会議や今週末に米雇用統計発表を前に、市場の模様眺めムードも強かった。
 金塊現物相場は午後1時46分現在、1.205ドル安の1572.895ドル。(了)
[時事通信社]
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