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　　　　【ニューヨーク時事】２１日のニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）の金塊先物相場は、キプロス情勢の先行き不透明感が強まる中、リスク回避の買いに反発した。中心限月４月物は前日終値比６．３０ドル高の１オンス＝１６１３．８０ドルと、２月下旬以来約３週間ぶりの高値で取引を終えた。
　時間外取引中に前日終値付近で小浮動していた金塊相場は、寄り付き直後に上伸。欧州中央銀行（ＥＣＢ）はこの日、キプロスが自力での財源調達などユーロ圏による支援合意を達成できない場合、緊急資金供給を２５日で打ち切ると発表した。このため、先行き不安を背景に欧米株式相場が下落する一方、金塊相場はリスク回避の買いを集めた。
　ただ、同時にユーロ売り・ドル買いが加速したためドル建ての金塊に割高感が生じ、上げ幅は限定的だった。
　金塊現物相場は午後１時４０分現在、７．９４５ドル高の１６１５．７９５ドル。（了）
［時事通信社］