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金現物、小幅高=米量的緩和維持の思惑で〔インサイト〕(3日)

2013年6月3日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間3日朝方の金現物相場は、米経済指標が弱い内容となったことでドルが下落し米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和を維持するとの期待感が広がったことを背景に、小幅高で推移している。
 0700GMT時点は10.47ドル(0.76%)高の1オンス=1396.36ドルを付けた。
 米経済が回復の兆しを見せていることを背景に、FRBが量的緩和を縮小するとの懸念が広がり、金相場は5月に6%以上、下落。しかし消費者支出など、米国で期待外れの経済指標の発表が相次いだことで、量的緩和縮小の議論は弱まっていた。
 利昌金舖(香港)の主任ディーラー、ロナルド・レオン氏は、「FRBの対応を見守るため、だれもが7日発表の雇用統計待ちの状態となっている」と指摘した。
 また永豊貴金属(香港)のディーリング責任者、ピーター・ファン氏は、ドル安傾向も金相場の下支えになっていると指摘した。同氏によると、先週末に相場が急落したことで、この日は中国勢の買いが引き付けられているとの見方を示した。(了)
[時事通信社]


[時事通信社]
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