急反落=米欧の景気回復期待で〔NY金市況・詳報〕(24日)
2013年7月24日
【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】24日の金現物相場は急反落。米欧に持続的な景気回復の兆しが表れたことを受け、ファンドの資金流出が加速した。米東部時間午後3時29分(1929GMT)時点で2.1%安の1オンス=1319.24ドル。これは約1カ月ぶりの下げ幅。朝方には、1347.69ドルと、6月20日以来の高値を付けた。
ドル安や原油安、米国債の利回り上昇もヘッジ手段としての金の魅力を減じた。
6月の米新築住宅販売件数が約5年ぶりの、7月のユーロ圏購買担当者景況指数(PMI)が1年半ぶりの高水準だったことが明らかになると、その後は一本調子で下げた。
ロジック・アドバイザリーのビル・オニール氏は「米国債の利回り上昇と好調な経済統計で、(金市場の投資家の予想よりも早い)9月に、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策見直しが始まるとの見方が再浮上した」と語った。
一方、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりは15ドル高の1319.70ドル。出来高は30日間移動平均とほぼ同水準だった。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によると、COMEXの金オプションの未決済約定は過去最高水準に増加。シカ・ウェルスのジェフリー・シカ氏は「オプションと先物の魅力が高まるほど、極端なボラティリティーを目にする可能性が高まる」と語った。
ただ、COMEXのオプション・トレーダーは、オプション8月きりの期限が25日に訪れた後は、未決済約定は急激に減少するとみている。
金上場投資信託(ETF)からの資金減少が続いていることも圧迫材料。SPDRゴールド・トラストは、23日は1.5トン減少したことを明らかにした。(了)
[時事通信社]
ドル安や原油安、米国債の利回り上昇もヘッジ手段としての金の魅力を減じた。
6月の米新築住宅販売件数が約5年ぶりの、7月のユーロ圏購買担当者景況指数(PMI)が1年半ぶりの高水準だったことが明らかになると、その後は一本調子で下げた。
ロジック・アドバイザリーのビル・オニール氏は「米国債の利回り上昇と好調な経済統計で、(金市場の投資家の予想よりも早い)9月に、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策見直しが始まるとの見方が再浮上した」と語った。
一方、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりは15ドル高の1319.70ドル。出来高は30日間移動平均とほぼ同水準だった。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によると、COMEXの金オプションの未決済約定は過去最高水準に増加。シカ・ウェルスのジェフリー・シカ氏は「オプションと先物の魅力が高まるほど、極端なボラティリティーを目にする可能性が高まる」と語った。
ただ、COMEXのオプション・トレーダーは、オプション8月きりの期限が25日に訪れた後は、未決済約定は急激に減少するとみている。
金上場投資信託(ETF)からの資金減少が続いていることも圧迫材料。SPDRゴールド・トラストは、23日は1.5トン減少したことを明らかにした。(了)
[時事通信社]
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