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3日ぶり反発〔NY金〕(6日)

2013年9月6日

   【ニューヨーク時事】週末6日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、弱めの内容となった8月の米雇用統計を眺めて3日ぶりに反発した。中心限月12月物は前日終値比13.50ドル高の1オンス=1386.50ドルで終了した。
 米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は16万9000人と、18万人増との市場予想(ロイター通信調べ)を下回り、前月分も大幅に下方修正された。失業率は7.3%と0.1ポイント低下したものの、求職する労働者の減少によるもので、米雇用情勢の回復が依然として緩慢であることを示す内容となった。
 これを受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今月半ばの会合で、量的緩和の縮小開始に踏み切ることへの警戒感が後退。金塊相場は、失業率の低下を受けて指標発表直後に一瞬下振れし、1358.80ドルと約2週間ぶりの安値まで値を落としたものの、その後すぐに急反発し、1390ドル台に乗せた。米長期金利の低下とともにドルが売られ、ドル建ての金塊相場に割安感が生じたほか、代替資産としての買いも集め、引けまで高値圏で推移した。
 このほか、シリアへの軍事介入をめぐる不安も、リスク回避先としての金塊相場を下支えした。米国は、この日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議でシリアへの軍事介入の必要性を強調。これに対し、プーチン・ロシア大統領は会議終了後の会見で、シリアが攻撃されても支援を続ける考えを示し、中東情勢に対する緊張感が高まった。
 金塊現物相場は午後1時55分現在、16.000ドル高の1388.045ドル。(了)

[時事通信社]
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