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金現物、反発=終盤に安値拾いの買い〔NY金市況・詳報〕(13日)

2013年9月13日

  【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】13日の金現物相場は、遅い段階で安値拾いの買いが入り反発した。ただテクニカル面での弱さに加え、シリア情勢の緊張緩和や米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和縮小観測を背景に、週間ベースでは6月終盤以来の下落率となった。
 相場は一時1%安の1オンス1304.56ドルと、5週間ぶりの安値まで下落。ただトレーダーらによると、終盤に週末要因のポジション整理に伴う買いが入り、切り返した。
 金現物は米東部時間午後4時09分(2009GMT)時点で0.3%高の1オンス=1324.26ドル。今週の下落率は約5%となり、6月28日までの週以来の下落率となった。
 8月終盤には、欧米諸国が米国主導でシリアに軍事攻撃を仕掛けるとの懸念を背景に、相場は一時1430ドル強と3カ月ぶりの高値まで上伸。相場はそれ以降で、約8%下落したことになる。
 グレート・パシフィック・ウェルス・マネジメントのショーン・マクギリブレイ氏は「シリアをめぐる緊張が緩み、それまで急速に上昇していたリスクプレミアムが、今では下げ足を速めている」と指摘した。
 ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは22ドル安の1308.60ドルで終了した。
 トレーダーらの関心は、来週17~18日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)に移っている。アナリストらの間では、FOMCが量的緩和の縮小開始を表明するとの見方がコンセンサスとなっている。(了)           

[時事通信社]
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