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急反発=量的緩和縮小の見送りを好感―4.7%高〔NY金〕(19日)

2013年9月19日

  【ニューヨーク時事】19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は米量的緩和縮小の見送りやドル安・ユーロ高を受けて、急反発した。中心限月の12月物は、前日終値比61.70ドル(4.7%)高の1オンス=1369.30ドルと、9月9日以来1週間半ぶりの高値で取引を終えた。
 米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の立会取引終了後、月850億ドル規模の量的緩和と事実上のゼロ金利政策の維持を発表。これをきっかけに、金相場は電子取引で急伸。市場では米国の量的緩和の継続で将来の物価上昇への不安が強まり、インフレヘッジの役割をもつ金の需要が拡大した。
 さらに、外為市場では対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての金相場は相対的な割安感からも買い進まれた。金相場はその後電子取引で、1375ドル超まで上伸。そのまま高値圏で取引を終えた。
 この日発表された9月の米フィラデル連銀景況指数は前月から改善したほか、8月の米景気先行指標総合指数も予想を上回る堅調な内容。また、8月の中古住宅販売件数(年換算)は2007年2月以来の高水準となった。金相場は良好な指標がでるたびに売られたが、下げは限定的だった。
 金塊現物相場は午後1時55分現在、58.40ドル高の1367.675ドル。(了)   

[時事通信社]
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