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金現物、小幅上昇=質への逃避で〔インサイト〕(30日)

2013年9月30日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間30日朝方の金現物相場は、米政府機関の一部閉鎖の可能性を受けて「質への逃避」の買いが入り、小幅上昇している。
 金現物は0637GMT時点で前週末比2.13ドル(0.16%)高の1オンス=1337.84ドル。
 7~9月期の金相場の上昇率は9%近くに達し、四半期ベースでは1年ぶりの高さとなった。大量のショートカバーに加え、中東情勢の緊迫化や軟調な米経済指標に押し上げられた。
 OCBC銀行のアナリスト、バルナバス・ガン氏は「金は現在、安全な通貨のような動きを見せている。市場は米政府機関閉鎖の可能性を織り込みつつある」と指摘。その一方「(閉鎖は)短期で終わるはずだ。金の地合いは通年では依然として弱いとみられる」と述べた。  金相場は年初来では20%安の水準。7~9月期に続いて上昇するかどうかは米金融緩和策の縮小に左右されるもようだ。ガン氏は、米金融当局が10月に緩和縮小を発表すれば、金相場は年末までに1250ドルまで下落すると予想。逆に緩和縮小がなければ1400ドルに上昇するとみている。(了)

[時事通信社]
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