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金現物、続伸=安全資産としての買い〔NY金市況・詳報〕(15日)

2013年10月15日

  【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】15日の金現物相場は薄商いの中、序盤の急落から回復し、続伸して引けた。米財政問題協議の難航を受け、安全資産とされる金に買いが入った。
 金相場が上昇する一方、米株式や工業向け商品(コモディティー)、米債券は経済の不透明感を背景に下落した。
 金相場はオーバーナイトで付けた3カ月ぶり安値の1オンス=1250ドル近辺から約35ドル(3%)上昇。序盤には米議会が連邦債務上限の引き上げ問題について期限の17日までに合意に到達するとの期待感が圧迫材料となっていた。
 アライアンス・ファイナンシャルLLCの貴金属ディーラー、フランク・マクギー氏は「誰もが米議会をめぐるニュースに神経質になっている。金は反射的に値上がりしたが、これが維持されるとは思わない」と述べた。
 金現物は一時1287.90ドルまで上昇したが、上げ幅を縮小し、米東部時間午後4時17分時点(2017GMT)では0.7%高の1281.16ドル。序盤には7月10日以来の安値となる1251.66ドルまで下げていた。
 一方、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは反落し、3.40ドル(0.3%)安の1273.20ドルで引けた。ロイターの暫定データによると、出来高は30日間平均を10%上回った。
 投資家らは金の手じまいを続けており、世界最大の金上場投資信託(ETF)であるSPDRゴールド・トラストの金保有量は14日、1.8トン減少し4年半ぶりの低水準となった。(了)

[時事通信社]
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