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〔インサイト〕金現物、4カ月ぶり安値近辺=米量的緩和縮小を懸念(21日)

2013年11月21日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間21日朝方の金現物相場は、前日に1日としては7週間ぶりの大幅下落を記録した後で、小幅高で推移しており、4カ月ぶりの安値近辺にある。米連邦準備制度理事会(FRB)が数カ月以内に、商品相場の弱材料である量的緩和の縮小を始める可能性への懸念が相場を圧迫した。
 20日に公表されたFRBが10月に開いた政策会合の議事要旨では、経済成長次第では今後数回内の会合で量的緩和の縮小を開始できると当局者が感じていたことが示された。
 金現物は0747GMT時点で、2.97ドル(0.24%)高の1オンス=1245.56ドル。前日に付けた4カ月ぶり安値の1240.69ドルからそれほど離れていない。前日は金・銀ともに2.5%下落した。
 CIMBのエコノミスト、ソン・セン・ウン氏は「市場は現在、量的緩和の縮小が割合早く実施されるのではと考えている。このため資産が金よりもドルにシフトしている」と説明した。
 ドル指数は約1週間ぶりの高値を付けた。
 20日発表された米経済指標は、10月の小売売上高が予想を上回る伸びを示すなど、量的緩和縮小が早期に始まるとの見方を後押しする内容だった。(了)

[時事通信社]
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