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〔インサイト〕金現物、急落=イラン核合意受け(25日)

2013年11月25日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間週明け25日朝方の金現物相場は一時1%超下落。イランの核開発問題をめぐって欧米など6カ国とイランが共同行動計画で合意し、株やドルが上昇し、金の魅力を弱めている。
 米量的金融緩和の早期見直し観測や、金上場投資信託(ETF)世界最大手、SPDRゴールド・トラストの保有高が3週間ぶりの減少幅を記録したことも金を圧迫している。
 金現物は0723GMT時点で11.89ドル(0.96%)安の1オンス=1231.10ドル。一時、1.1%安の1229.44ドルまで下げた。
 1235ドルを割り込み、米先物が瞬く間に約12ドル安の1225.70ドルに下げる中、0600GMTごろから急速に売りが増えた。
 金瑞期貨経紀の貴金属アナリストは「最近、株高などを受け、リスクの偏在が高まっている。金の関心は弱まり、リスク資産を買う動きが加速すると確信している」と語った。
 SPDRの保有高は22日時点で4.50トン減の852.21トンと、2009年2月以来の水準に減少。1日以来の減少幅を記録した。
 中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに、日米が強く非難していることも、材料視されている。緊張激化につながる一切の動きは、金相場を押し上げるとみられている。(了)

[時事通信社]
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