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〔インサイト〕金現物、3日ぶり反発=中国需要が下支え(28日)

2013年11月28日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間28日朝方の金現物相場は、中国バイヤーからの需要で押し上げられ、3日ぶりに反発した。ただ、力強い内容の米週間失業保険申請件数が量的緩和の早期縮小懸念をかき立て、上値は抑えられている。
 フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ジョイス・リウ氏は「金市場では、悪い経済指標を受けて上昇するよりも、良い経済指標を受けて下落する傾向が強まった」と指摘。「景気が明らかに改善しているとの見方から、投資家はより良い投資先に振り向けるため、資金を金からゆっくりと引き揚げている」と述べた。
 金現物は0730GMT(日本時間午後4時半)時点で、0.3%高の1オンス=1240.29ドル。前日は0.5%安だった。25日には7月上旬以来の安値となる1227.34ドルまで下落していた。
 27日の金上場投資信託(ETF)世界最大手、SPDRゴールド・トラストの保有高は5.70トン減の843.21トンと、2009年以来の低水準となった。
 SPDRの保有高は年初来で450トン超減少。投資家は値上がりを続ける株式市場により多くの資金を振り向けている。ETFからの資金流出が大きな要因となり、金相場は今年に入って23%超下落している。(了)

[時事通信社]
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