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　　　【シンガポール・ロイターＥＳ＝時事】欧州時間２９日朝方の金現物相場は、ほぼ横ばいとなっている。一方、米経済の回復を受けて投資家が資金を株式にシフトする中、１１月は月間ベースで６月以来の下落率になるとみられている。
　金現物は今月に入ってこれまで、６％下落した。過去３週間にわたり、１３００ドルを下回る水準で推移している。ここ数営業日は米感謝祭の祝日などを背景に閑散な状態となり、おおむねレンジ取引が続いている。
　ある貴金属トレーダーは「相場を動かす手掛かり材料が見られない」と指摘した。
　金現物は０７５１ＧＭＴ（日本時間午後４時５１分）時点で、０．０８％高の１２４４．５ドル。
　市場では１２月上旬に発表される米雇用統計に関心が集まっており、相場を動かす可能性がある。同国金融政策の先行きは、景気回復の強さに左右されるためだ。
　中国からの金購入は今週に入って増加した。金相場が依然として、圧迫されていることが背景にある。同国は今年、世界最大の金消費国になるもようだ。（了）

［時事通信社］