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〔インサイト〕金現物、下落=今週の米経済指標控え神経質(2日)

2013年12月2日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間2日朝方の金現物相場は下落している。米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和縮小開始時期を判断する手掛かり材料になり得る、今週発表予定の米経済指標を控え、投資家は神経質になっている。
 今週は、雇用統計、第3四半期の国内総生産(GDP)、製造業購買担当者景況指数(PMI)などの米指標が発表される予定。
 これらの指標で景気の力強い回復が示されれば、FRBは月額850億ドルの債券買い(量的緩和)の縮小開始を決める可能性がある。縮小されれば、インフレヘッジとしての金の魅力が損なわれる。FRBは17、18日に次回政策会合を開く。
 池水雄一スタンダードバンク東京支店長は「市場は既にショート(売り持ち)の状態で、人々は休暇シーズンの前に過度にショートにならないよう気を付けている」と指摘。「来年になるまで、金相場に大きな動きがあるとは予想しない」と語った。ただ、6日の米雇用統計は幾分相場を動かすかもしれないと付け加えた。
 金現物は0735GMT(日本時間午後4時35分)時点で6.14ドル(0.49%)安の1オンス=1245.85ドル。金現物は11月月間で5.4%安と、6月以来の大幅下落だった。
 池水氏は、相場が1240ドルを割り込めば、需要が急激に上向く可能性があると述べた。(了)

[時事通信社]
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