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〔インサイト〕金現物、反落=米量的緩和縮小懸念が根強く(5日)

2013年12月5日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間5日朝方の金現物相場は、前日にショートカバー(買い戻し)で上昇した後で、反落している。強めの米経済指標を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が近く量的緩和の縮小を始めるとの懸念に圧迫された。
 前日は、米民間部門の雇用などに関する強めの指標が出たにもかかわらず、金は1カ月超ぶりの大幅上昇となった。
 ショートカバーによる上昇は、金が3営業日連続で5カ月ぶりの安値を更新した後に訪れた。
 ANZのアナリスト、ビクター・ティアンピリヤ氏は「市場はまだかなりショート(売り持ち)に傾いたポジションだ。(6日の)米雇用統計では、数字が予想より弱かった場合の方が、予想より強かった場合よりも反応は大きいだろう」と述べた。
 また、「もし強めの内容となれば、既存のショートポジションの妥当さを確認するだけとなり、相場は1220ドルに戻るかもしれない」と語った。さらに「1215ドルを割り込めば、金は6月に付けた3年ぶり安値の1180ドルに下落するリスクがある」と付け加えた。
 金現物は0659GMT時点で、5.27ドル(0.42%)安の1オンス=1237.94ドル。前日は1.6%高だった。(了)

[時事通信社]
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