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〔インサイト〕金現物、上昇一服=依然3週間ぶり高値近辺(11日)

2013年12月11日

   伸の後で反落しているが、3週間ぶり高値近辺は【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間11日朝方の金現物相場は、3日続維持している。ドル安とショートカバー(買い戻し)が背景。
 米議会が財政協議で合意し、来月の政府機関閉鎖が回避される見込みとなったことが、安全資産としての金の魅力を幾分損ねた。また、アジアでは相場水準の切り上げで実需が冷え込んだ。アナリストらは、テクニカル要因に基づく買いが相場をもう少し長く下支えるとみている。
 金現物は0714GMT時点で、2.46ドル(0.2%)安の1オンス=1257.79ドル。過去3営業日では3%高と、10月以来の大幅な上昇となった。
 香港を拠点とする貴金属トレーダーは「テクニカル的には、金はまず1270ドルに向け上昇し、次は年末までに1300ドルに向かうだろう。ただ、それは1250ドルの下値支持線を維持できるかどうか、そして来週の米連邦準備制度理事会(FRB)会合の結果にかかっている」と述べた。
 市場はFRBが12月17、18両日に開かれる政策会合で、月額850億ドルの債券買いの縮小を始めるかどうかに注目している。縮小されれば金相場にとっては圧迫要因とみられている。
 INTL FCストーンのアナリスト、エドワード・メイア氏は「チャートのパターンがより良くなっていることを踏まえ、現在の金相場の上昇は、次の上値抵抗線がある1290ドル、またはFRB会合、そのどちらかまでは続く公算が大きい」と語った。(了)

[時事通信社]
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