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〔インサイト〕金現物、小反発=FOMCの結果控え(18日)

2013年12月18日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間18日朝の金現物相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を前に小反発している。
 金現物は0734GMT(日本時間午後4時34分)時点で3.7ドル(0.3%)高の1オンス=1233.30ドル。前日は0.8%安だった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMC終了後の1900GMT(日本時間19日午前4時)に声明を出す予定。FOMCは今年最後となるが、金融市場は量的緩和策の見通しに関するコメントに極度に敏感になっている。
 毎月850億ドル分の債券購入策により、金などのコモディティー(商品)は世界的に下支えられてきた。
 ロイター通信が先週まとめた調査によると、大半のエコノミストが来年3月の縮小開始を予想しているが、一部はすぐに縮小が始まる可能性はまだ残っていると指摘した。
 フィリップ・フューチャーズの投資アナリスト、ジョイス・リウ氏は「小規模な緩和縮小によって、金相場が現在のレンジよりも30~60ドル安い領域に下落する可能性はあるが、過剰な反応が起きる可能性は少ない」と指摘。マーケットはFRBの過去のコメントを踏まえ、小規模な緩和縮小に対する準備はしっかりとできていると述べた。
 その上で「マーケットは、金利上昇への懸念から売りが相次ぐ混乱状態に向かう可能性は低いが、投機的でレバレッジを利かせた商品から資金が引き揚げられる可能性はある」と述べた。(了)

[時事通信社]
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