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〔インサイト〕金現物、底堅い=米緩和縮小決定は織り込み済みとの見方(19日)

2013年12月19日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間19日朝の金現物相場は、米国の量的金融緩和の縮小決定を受けて夜間に下げた後は、底堅く推移している。
 懸念されていた米緩和縮小が決まったものの、今年は27%下げるとの見通しが実現する可能性は低いとみられている。金相場が年初来で下落するのは13年ぶりとなる。
 市場では来年3月に緩和縮小が開始されるとの見方が大勢だったが、良好な米経済指標が発表されるにつれ、12月に縮小が始まる可能性を完全に払拭(ふっしょく)することができなかった。
 金現物は0747GMT(日本時間午後4時47分)時点で1.12ドル(0.1%)安の1オンス=1216.50ドル。前日は1%安だった。
 UOBケイヒアン証券(香港)のアナリスト、ヘレン・ラウ氏は「1200ドルの水準は、既に緩和縮小のうわさを織り込んだものだ。そのため、実際に発表が出ても懸念されていたほど下げなかった。マーケットは縮小なしか、非常に小幅な縮小になると予想していた」と述べた。
 その上で「相場がかなり上向くことはないだろうが、現在の価格で力強く下支えられる」との見方を示した。(了)

[時事通信社]
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