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〔インサイト〕金現物、6カ月ぶり安値=FRBの量的緩和縮小で(20日)

2013年12月20日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間20日朝の金現物相場は6カ月ぶりの安値を付けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が債券などの資産買い入れ規模を縮小したことで売りが誘発され、3年半ぶりの安値も視野に入っている。
 金現物は一時、6カ月ぶり安値となる1オンス=1185.10ドルに下落。その後は安値拾いの買いが入り、0731GMT時点では1192.80ドルとやや回復した。
 アナリストやトレーダーは、金はチャート面も地合いも依然として弱いと指摘、一段安のリスクもあるとの見方を示した。
 香港に拠点を置くある貴金属トレーダーは「アジアの取引高はかなり少なく、今後(すぐに)大きな動きがあるとはみていない」と述べる一方で、「日中には年初来安値を更新する可能性もある」と予想した。
 FRBは18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で資産買い入れ規模を100億ドル縮小することを決めた。金は同日こそ1%安にとどまったが、翌19日には2%値下がりし、6月下旬に付けた今年の安値1180.71ドルに迫った。
 このトレーダーは「誰もがFRBの緩和縮小に対する市場の反応の遅さに驚いていた」と話した。
 金は週間ベースでは約3%下落。年初来の下げ幅は29%に達している。(了)

[時事通信社]
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