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今月の特集 商品先物ウォッチ!

〔インサイト〕金現物、ほぼ変わらず=6週間ぶり高値近辺(21日)

2014年1月22日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間21日朝方の金現物相場は、前日に付けた6週間ぶり高値を若干下回る水準で横ばい気味に推移している。株価の上昇や、最近の金相場上昇で実需が減退する可能性への懸念が背景にある。
 米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合である連邦公開市場委員会(FOMC)を約1週間後に控え、投資家は大きなポジションを築くことに消極的だった。FOMCでは、FRBの量的緩和のさらなる縮小が発表される可能性がある。
 フィリップ・フューチャーズの投資アナリスト、ジョイス・リウ氏は「金相場は今後数日間は引き続き圧迫される公算が大きい。1週間後のFOMC開始に向けてポジション構築をしているトレーダーらが相場を圧迫するとみられる」と述べた。
 FOMCは今月28、29の両日に開催予定。前回12月のFOMC会合では、FRBは量的緩和を月額100億ドル減らし、750億ドルにすることを決めた。
 量的緩和はインフレなどに対するヘッジ手段としての金の地位を支え、金相場を2011年に史上最高値の1オンス=1920ドルに押し上げた。しかし景気回復が進む中、相場はこの高値水準から35%下落している。
 金現物相場は0722GMT時点で、0.41ドル(0.03%)高の1オンス=1253.60ドルと、ほぼ変わらず。前日に付けた6週間ぶり高値の1259.85ドルからそれほど離れていない。
 金相場が4週連続で上げる中、中国勢による金購入は先週の水準から鈍化した。(了)

[時事通信社]
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