〔インサイト〕金現物、軟調=週間は6週間ぶり下落(31日)
2014年1月31日
【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間31日朝方の金現物相場は軟調で、週間ベースでは2%安と、6週間ぶりに下落して取引を終える見通し。
米経済の力強い成長や中国の需要減少が、昨年12月下旬からの上昇基調を抑制した。
金相場は1月、世界的な株安から安全な逃避先としての魅力を高め、おおむね上昇していた。最大の消費国である中国も春節(旧正月)の連休を控え活発に金を購入していた。
しかし、強い内容の米経済統計が示されたことで、新興国市場からの資金流出の懸念が強まり、株式市場はもみ合う展開となっている。また、中国が31日から春節の連休に入ったことで、アジア市場における大きな支援がない状態。
ANZのアナリストらはリポートで「短期的には春節に入った中国の需要が減少するため金のファンダメンタルズは弱い」と指摘した上で、「新興国市場の緊張がこれ以上高まらなければ金相場は最近の安値を試すだろう。1オンス=1230ドルを下回る可能性もある」と述べた。
金現物は0735GMT(日本時間午後4時35分)時点で、ほぼ変わらずの1オンス=1242.71ドル。(了)
[時事通信社]
米経済の力強い成長や中国の需要減少が、昨年12月下旬からの上昇基調を抑制した。
金相場は1月、世界的な株安から安全な逃避先としての魅力を高め、おおむね上昇していた。最大の消費国である中国も春節(旧正月)の連休を控え活発に金を購入していた。
しかし、強い内容の米経済統計が示されたことで、新興国市場からの資金流出の懸念が強まり、株式市場はもみ合う展開となっている。また、中国が31日から春節の連休に入ったことで、アジア市場における大きな支援がない状態。
ANZのアナリストらはリポートで「短期的には春節に入った中国の需要が減少するため金のファンダメンタルズは弱い」と指摘した上で、「新興国市場の緊張がこれ以上高まらなければ金相場は最近の安値を試すだろう。1オンス=1230ドルを下回る可能性もある」と述べた。
金現物は0735GMT(日本時間午後4時35分)時点で、ほぼ変わらずの1オンス=1242.71ドル。(了)
[時事通信社]
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