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〔インサイト〕金現物、上昇=中国市場再開、米雇用統計に注目(7日)

2014年2月7日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間7日朝方の金現物相場は、中国の買い手が1週間の連休から市場に戻る中、上昇している。世界の株式市場が経済成長への懸念に引き続き神経をとがらせる中、金相場は今週上昇し、ここ7週間中6週間で値上がりする見通し。
 ただトレーダーらは米雇用統計がきょう発表されるまで、大きな取引を手控えている。同統計は米景気回復の強さに関する手掛かり材料になる可能性がある。
 金現物相場は0714GMT時点で、4.39ドル(0.35%)高の1オンス=1261.65ドル。今週は1.5%ほど上昇している。
 ロイター通信のエコノミスト調査によれば、7日発表予定の1月の米雇用統計は非農業部門の就業者数の伸びが、3年ぶりの低水準だった12月を上回り、失業率は6.7%と横ばいになると予想されている。ただ、米国の強い寒波が影響を与えた可能性を指摘する向きもある。
 ANZのアナリストは、「他のすべての市場同様、金市場は手掛かりを求め、非農業部門就業者数の数字を待っている。もし悪い内容となれば、市場は12月の時と同様、天候絡みだとして、割り引いて受け止める公算が大きい。最初の反応は金相場の大幅上昇になるだろうが、その後数日で巻き戻される見込みだ」と語った。
 世界最大の金消費国である中国は、旧正月連休が明けてきょう取引を再開した。上海黄金交易所の純度99.99%の金塊のロンドン価格に対するプレミアムは7日、約11ドルに拡大。連休前30日は約4ドルだった。(了)

[時事通信社]
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