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今月の特集 商品先物ウォッチ!

〔インサイト〕金、4営業日ぶり反落=高値水準は維持(12日)

2014年2月12日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間12日朝方の金現物相場は、オーバーナイトの急伸分をやや消したものの、3カ月ぶりの高値水準近くで取引されている。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、バーナンキ前議長時代の金融政策を継承し、急激な変更はしないと公約したことが好感されている。
 前日は、世界的な株高にもかかわらず、金相場も急伸したが、この日は安全資産に対する需要が減退する中、4営業日ぶりに反落した。  香港のトレーダーは「今月は金の先行きが大きく見直されているもようで、取引参加者も幾分増えた。ただ、こうした上げ幅について、大した確信があるわけではない」と説明。
 テクニカル要因に引かれた買い手すら、株価が回復する中で、金の大幅な上昇に大きく前のめりになることは慎重だと指摘した。
 金現物相場は0710GMT時点で0.4%安の1オンス=1287ドル。
 世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストによると、11日時点の保有量は798.85トンと、1.80トン増加。投資家が慎重に金投資に回帰していることが裏付けられた。保有量はここ3週間、一度も減少を記録していない。
 春節(旧正月)連休以来、堅調な需要が続く中国の消費も相場を支えている。
 一方、最近の急伸を受け、需要が減退するとの懸念も出ている。(了)

[時事通信社]
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