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〔インサイト〕金現物、下落=週間ではプラス圏の見通し(21日)

2014年2月21日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間21日朝方の金現物相場は、ドル高に圧迫され下落。ただ、週間ベースでは3週続伸を確保できる見通し。
 2011年に付けた史上最高値の1オンス=1920ドル近辺には及ばないものの、経済成長をめぐる懸念から安全な逃避先としての金の魅力が高まった。金相場は年初来で9%上昇している。
 金現物は、0706GMT時点で3.65ドル安の1318.86ドル。18日に付けた3カ月半ぶりの高値1332.10ドルから下落している。
 ディーラーらによると、今週は現物市場に買いが入った一方、宝飾業者らの多くは軟化を待っている可能性があるという。金の延べ棒のプレミアムはシンガポール、香港ではほぼ横ばいだが、東京は低下した。
 スタンダード・バンクの東京支店長、池水雄一氏は「長い間1300ドルを下回る水準だったため、アジアの人々にとって(現在の金価格は)購入するにはやや高過ぎると思う」と述べた。
 19日公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、複数の参加者が資産購入規模の縮小を維持すべきだと表明していたことが明らかになり、インフレヘッジとしての金の魅力が弱まる可能性がある。(了)

[時事通信社]
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