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〔インサイト〕金現物、1%超上昇=ウクライナ情勢の緊張高まり(3日)

2014年3月3日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間3日朝方の金現物相場は、1%超上昇した。ロシアによるウクライナへの軍事介入を受け、地政学的緊張が高まったことが背景。
 先進7カ国(G7)はロシアの軍事介入を非難し、6月にロシアのソチで開催される主要8カ国首脳会議(サミット)の準備会合への参加を取りやめると表明した。
 金現物および金先物は、1オンス=1345ドル近辺の高値を付けた。
 金現物相場はウクライナ情勢の混乱を受けて投機的な買いが優勢となり、一時1344.80ドルまで上昇した。0642GMT(日本時間午後3時42分)時点では、17.85ドル高の1343.64ドル。
 金相場は2月、約7%上伸した。これは月間ベースの上昇率としては昨年7月以降で最大。ウクライナ国内の政治および経済的な混乱に加え、中国や米国の景気減速に対する懸念を背景に買いが強まった。
 フィリップ・フューチャーズの投資アナリスト、ジョイス・リウ氏は「(ウクライナの)混乱は短期的に、金相場を下支えると考えている。昨年10月に付けた高値1361.60ドルを突破するかどうかが問題だ」と語った。(了)

[時事通信社]
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