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〔インサイト〕金現物、狭いレンジ内で取引=雇用統計控え様子見(6日)

2014年3月6日

   【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間6日朝の金現物相場は、狭いレンジ内で取引される展開となった。米経済指標が弱い内容となり、1オンス=1335ドル近辺では買いがみられた。投資家らは、ウクライナ情勢についてさらなる手掛かりを待っており、7日発表される米雇用統計を控え様子見となっている。
 トレーダーらは、米雇用統計を前に静かな取引となると予想。雇用統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の行方を測る判断材料とされる。
 ウクライナ情勢をめぐりロシアと欧米諸国の間で緊張が高まっており、金相場の下支え要因となる可能性がある。金はしばしば安全資産としてみられている。
 香港に拠点を置く海通国際リサーチのエコノミスト、アレクシス・ガラッティ氏は「当面はウクライナ情勢をめぐる不透明感が続き、市場は神経質な値動きが続くだろう。そのため、短期的には金相場は上向く可能性があるとみている」と話した。
 0721GMT時点で、金現物相場は1.41ドル(0.11%)安の1オンス=1335.60ドル。(了)

[時事通信社]
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