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〔インサイト〕金現物、1300ドル付近で横ばい(27日)

2014年3月27日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間27日朝方の金現物相場は、1オンス=1300ドルをわずかに上回る水準で、横ばいで推移している。株安が金の安全資産としての魅力を高めたことが背景。ただ、金上場投資信託(ETF)世界最大手の保有高が2日連続で減少したことが、相場の上値を抑えた。
 金現物は0721GMT時点で1オンス=1302.96ドルと横ばい。前日の米株価下落や一触即発のウクライナ情勢を背景に、きょうのアジア市場は神経質な地合いにある。
 相場は前日に6週間ぶり安値の1298.29ドルを付けたが、1300ドル割れは一時的で、その後浮上した。
 フィリップ・フューチャーズ(シンガポール)の投資アナリスト、ジョイス・リウ氏は「金のテクニカル見通しは弱気であり、ファンダメンタルズの突然の変化がない限り、このテクニカルな弱気さは、ファンド側の若干より楽観的な地合いにも勝る公算が大きい」と語った。15分チャートでは、金相場が近く1300ドルを割り込む可能性が示されているという。
 世界最大の金ETF、SPDRゴールド・トラストの保有高は26日に1.80トン減の816.97トンとなった。25日は2.70トン減っていた。
 金相場は今月に半年ぶり高値の1391.76ドルを付けて以降、圧迫されている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が先週、政策金利を2015年上半期に引き上げる可能性を示唆したことで、相場が急落した。(了)

[時事通信社]
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