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　　【シンガポール・ロイターＥＳ＝時事】欧州時間２日朝方の金現物相場は、２営業日連続で下落した後、ジリ高で推移しているが、依然として７週間ぶりの安値圏。米国の製造業に関する強い指標を受け、景気に対する強気な見方が台頭、安全資産としての金の魅力低下につながっている。
　市場の一部には、株高を背景に金相場の一段安を見込む向きもあるが、現物需要の高まりやウクライナ情勢が金相場を支援するとの見方もある。
　ＩＮＴＬ・ＦＣストーンのアナリスト、エド・メイア氏は、株式市場の基調は依然として慎重で、株高が必ずしも金相場の下落につながるとは限らないとの見解を示した。
　同氏は「短期的には、金相場のチャートはネガティブとみられる。ただ、相場は売られ過ぎの水準に接近しつつある。４月中は１２５０～１３３０ドルのレンジで推移するとみている」と話した。
　金現物は、０７０２ＧＭＴ時点で、０．４％高の１オンス＝１２８４．２０ドル。７週間ぶり安値の１２７７．２９ドルから大きく離れていない。（了）

［時事通信社］