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〔インサイト〕金現物、2週間半ぶり高値圏=株安と米利上げ観測後退で(11日)

2014年4月11日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間11日朝方の金現物相場は、2週間半ぶりの高値近辺で推移。株安と米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測の後退を背景に、週間では過去1カ月で最大の上昇率となる見込み。
 金現物は、0647GMT時点で、1オンス=1317.50ドルで落ち着いた値動き。前日まで3日続伸していた。週間では1.2%上昇し、10日には1324.40ドルの高値を付けた。これは3月24日以来の高値となる。
 トレーダーの一部によると、金上場投資信託(ETF)からの資金流出やアジアの現物需要の低迷が続けば、金相場が上昇の勢いを失う恐れもあるという。
 ゴールド・シルバー・セントラル(シンガポール)のマネジングディレクター、ブライアン・ラン氏は「終値で1325ドルを上回らない限り、高値維持は難しい」としつつ、「1300ドルを割り込めば、現物需要が回復する可能性もある」との見方を示した。(了)

[時事通信社]
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