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〔インサイト〕金現物、小幅高=約2カ月半ぶり安値圏(24日)

2014年4月24日

  【シンガポール・ロイターES=時事】欧州時間24日朝方の金現物相場は、小幅高ながら約2カ月半ぶりの安値近辺で推移。株高により代替投資先としての金の魅力が低下しているほか、一段の価格下落待ちで宝飾業者からの需要も弱い。
 金現物は、ショートカバーで1オンス=1284.75ドルと、1.46ドル上昇。金上場投資信託(ETF)からの資金流出を背景に、22日には2月11日以来の安値の1277.10ドルを付けていた。
 フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ジョイス・リウ氏は「チャート上でもシグナルが交錯している。金現物相場に関しては、1280ドルの支持線、1288.50ドルの抵抗線に注目している」とし、「ウクライナ情勢が突如として緊迫化すれば、支援材料となるだろう」と指摘した。
 世界最大の金ETFであるSPDRゴールド・トラストの金保有高は、ここ数日大幅流出が続いている。先週は計9.3トン減と、今年の増加分をすべて失った形となった。
 香港の現物ディーラーは「当面は1300ドル突破は困難とみられる。中国からの買いは多くない。価格下落待ちの状況だ」と話した。(了)

[時事通信社]
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